寝不足が引き起こすトラブル
2023.11.27
ねむりのnote
暖かい季節と比べると、どちらかというと寒い方が「ネガティブ思考」になりがちになりますよね。
睡眠の側面から見ると、日照時間も減り、不安を感じると、寝付きの悪さや中途覚醒、悪夢に繋がりやすいうえに、睡眠が足りないとネガティブになるという悪循環を引き起こしてしまいます。
ヒトは寝不足になると、人間らしさを司る前頭葉のあたりの働きが、まず低下していきます。
頭がうまく働きにくい状態になるので、問題解決のための判断力や思考力・やる気・感情コントロール・注意維持・記憶力などが低下していき、思わぬミスに繋がってしまうことがあります。
さて、どんなトラブルが起こるのか、ひょっとすると身近なトラブルも睡眠不足が関わっている可能性があるかもしれないので、みていきましょう。
まず、我慢がきかなくなり、共感や思いやりが低下。
この結果、人と関わると揉め事やケンカが増えていきます。
たとえば、夫婦関係でも、どちらか一方だけが不眠症でも、どちらも不眠症でない夫婦に比べトラブルを4倍もかかえているという研究結果が出ています。
さらに発想がネガティブになることから、普段なら気にならないような一言がひっかかり、余計な疑いを持ってしまうこともあるようです。
表情にも変化が出てきます。
口角が下り、目も充血しやすいのでパッと見たとき、怒っていると勘違いされるような印象になってしまいます。
またこんな実験結果も出ています。
これは男性に特に多いとされているんですが、寝不足の男性は、実験者の女性に対して、この女性は自分に気がある!と勘違いを起こしやすいことがあったそうです。
その逆で、女性が男性に勘違いするということは、なかったそうなんですが、これも不思議ですね。
冒頭で、不安を感じると、不眠に繋がり、さらにネガティブな考え方が優先されていく
ということをお話ししましたが、
こういうこと、思い当たることはありませんか?
どこかで大きな災害が起こると自分が被災していなくても、不安で眠りにくくなってしまう人がいます。
特に共感性の高い女性に多いと言われています。
不安とは漠然としているものなので、自分がとれる対策を日中のうちにしてしまう、または不安を書き出す、という「リスト化」するだけでも安心材料となります。
「朝の内に調べてリスト化しよう!」と、予定・スケジュールを立てるだけでも、モヤモヤとした気持が軽くなることが期待できます。
年末年始は人とのコミュニケーションも多くなってくる季節です。
寝不足だとコミュニケーションに必要な能力がまず低下していくのでなんだかイライラするなぁ。。という時は、余計なトラブルを抱える前に、日光を積極的に取り入れて、睡眠時間と睡眠環境を見直してみるのも ひとつの手かもしれません。