雨の日の体調不良と睡眠
2024.06.18
ねむりのnote
お天気がぐずつくと体調が優れない人、いらっしゃいませんか?
この季節、頭痛や関節痛、なかにはなんだか眠たい・・・そんな症状が多くなるそうです。
雨の日の体調不良
お天気に体調が左右される症状は「気象病」と言われますが、完全にメカニズムが解明されているわけではないそうです。
気圧や酸素濃度の影響
低気圧が接近すると、耳にある気圧の変化を捉えるセンサーが敏感な人は平衡感覚がおかしくなり、ストレスを感じたり、標高の高い山に登ると気圧が下って頭痛やだるさが起こるように、空気中の酸素濃度が下ることや湿度が高くなることなどが重なって、弱っている部分に不調が現れると言われています。
まわりからの「圧」が下ると、体の隅々の細い血管も広がり「むくみ」を起こし、神経がうっかり刺激をうけて痛む、ということもあるそうです。「古キズが痛むと雨が振る」といわれていたのは気のせいではないようですね。
自律神経の働き
気圧や気温などの変化を受け取ると体を守るために「自律神経」が働きます。
興奮して活動的になるか、ゆるめてリラックスモードになるか。
シーソーのようにバランスをとってくれているのですが、変化が大きいとバランスが崩れてしまいます。
興奮側の交感神経が活発になり過ぎると痛みを、リラックス側の副交感神経が活発になり過ぎるとだるさをもたらします。
自律神経のバランスが崩れると、こんな症状があらわれて不眠にもつながっていきます。
●寝つきが悪い、寝起きが悪い、眠りが浅い
●頭痛がする
●イライラする
●カラダがだるい、やる気が出ない
雨の日の体調不良の予防策
お天気が崩れる日、それは自律神経のバランスも崩れる日という認識を持つといいかもしれません。
調子のいい日、悪い日があるという方は、まず手帳などに天気と一緒に記録してみましょう。
まずは規則正しい生活を
自律神経の働きは不意打ちに弱いので、普段から規則正しい生活、充分な睡眠をとることも予防になります。
日常生活に支障がある場合、最近では気象病の専門外来も出来たようですが、まだまだ一般的ではありません。症状によって耳鼻科、婦人科、神経内科などを適切に受診してくださいね。
なるべく楽しく過ごす
また、自律神経のバランスを崩しやすい人の中には、不安要素を強く持ち続けてしまうタイプが多いとも言われています。
悩みが増えてしまった場合、その考え方というのにも着目してみてもいいかもしれません。
私はこういう人間だから、と決めつけてしまうと、どうしても同じ不安を抱えてしまいがちになります。
例えば、雨なら…お気に入りのレイングッズを用意する等…雨の日が楽しくなるようにイメージをしてみましょう。
ちょっと強引かもしれませんが、楽しいことをイメージする癖をつけると、今まで持ち合わせてなかった「楽観的」を許せる自分になっていくかもしれません。
江戸時代には、水の音で睡眠をうながす安眠装置があったそうです。
昔の人も、きっと雨を楽しむ工夫を考えていたんじゃないでしょうか。